育児の学び部屋

育児にまつわるアレコレについて、学んだこと、気づきの記録を綴るブログです

人との関係を豊かに持てるように育てる

“子育てについて悩むときには、

豊かな人間関係を持って生きられているか?

を最大のテーマとして考えていただきたい。”

 

佐々木正美先生の著書には、そう記されている。

 

先生が紹介しているハリー・サリヴァンという

精神科医社会心理学者が生涯言い続けたというのが

 

“人は自分の意味や価値を

人間関係の中に実感することができる”

 

というもの。

 

 

改めて人間関係について

自身の視点の整理と透過をする機会となった。

 

 

続くのは、精神分析家のエリック・H・エリクソン

豊富な臨床経験から導いた名言、

 

“豊かな人間関係とは、

与えているものと、与えられているものとが

等しい価値を持っている関係である”

 

豊か、という言葉を私は好んで

よく使っていたのだけれど…

 

人間関係における豊かさについて

明晰な説明に、思わず頷く。

 

自分が人間関係を築くときの凹凸や、

癖のようなものを痛感したり

反省したりしつつ。

 

「お互いの等しい価値を、

お互いが実感し合えている。」

この双方を行き来する太い感触は

自分の人間関係において

豊かさの実感として確かにある。

 

と同時に、

なかなか得難い輪郭だとも感じる。

 

人間の本質そのものは、人間関係。

 

日本人は、豊かな人間関係をもつのが

とても下手になった。

と記されていて、自分も含めて

否定できないことでもある。

 

個人主義が声高に叫ばれるようになって、

本質的に大事な視点ではあるけれど

そのことばかりが前面に立ちすぎると

利己的・自己中心的なバランスになってしまう。

 

それは、双方ではなく、

一方的な関係にしか昇華し得ないわけで。

 

意識していないと、

社会的な扇動とまではいわないけれども

バランスを欠きやすい時代だとも感じる。

 

 

人間の本質そのものは、人間関係。

 

子育ての視点に戻すと、

子供が、どういう人たちと

どのような関係を持って育つか。

 

それが自己肯定感を育む方向にあること。

それが大事なわけで。

 

昨今、よく耳にする「自己肯定感」。

 

佐々木先生の著書には、

“自分が評価された人に、評価される”

これがいちばん強い自己肯定感を人間に与える、

と書かれてある。ほんとうにそうだと思う。

 

小さいうちは、

「本人が遊びたい友達と遊ぶのがいちばんよい」

小学校までは、友達関係は質より量。

ふたりきり、などよりも多ければ多いほどいいとのこと。

多様な友達がいる、という観点が大事なのだそう。

 

自身の凹凸や癖を持ち込むことで

子どもの豊かさを損なうことが

出来る限りなくなるようにしたいと思う。

 

来年から小学校にあがる子供を前に

今夜もメモとして留め置く。